消防法とは
火災はいとも簡単に命を奪います。
そんな悲惨な事態をできるだけ未然に防ぐために日本には消防法という法律があります。
この法律があるおかげで、多くの建物に消防設備の設置や点検が義務付けされているんです。
毎年の点検がめんどくさかったり、設置しなければならない消防設備の多さに辟易したりするかもしれませんが、その手間や面倒くささによって人の命や文化、財産が守られています。
人は発生していない事件や事故を軽視してしまう傾向にありますが、消防設備の設置・点検はこれらを防ぐためにも必要なんです。
今回はそんな消防設備等設置のいしずえとなっている消防法についての解説です。
消防法とは
消防法とは、消防設備などの設置や義務、規制について広く基本的な事項を定めている、いわば防災のためのルールブックです。
消防法では一番最初に『この法律は、火災を予防し、警戒し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もって安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資することを目的とする。』
とあります。日本は地震大国ということもあり、不意の災害が他の国と比較しても非常に多いです。
火災は、冬場の乾燥や暖房器具の事故以外にも、地震や津波などの災害から派生して発生することもあり、油断できません。
そんな、どこで起きるかわからない火災に対してのルールブックがこの消防法ですが、ときには想像もしていなかった災害や、時代変化に伴い、たびたび改正が行われています。
当初では問題のなかった設備でも老朽化したことによる新たな問題が発生したり、消防設備が少なくてもいいとされていた規模の建物で多数の死傷者が出たりするたびに、丁寧にルール改正が行われた経歴があります。
改正された消防法たち
とはいっても、全国ですぐに対応するには無理がありますので、改正は基本的に猶予を持って段階的に行われます。
その中でも今年2022年から使用できなくなったものや今後改正されるルールなどを少し紹介します。
改正されたルールに則っていないと対象の建物が違反扱いになり、各消防本部のホームページで公表されたり、罰則を受けたりする可能性があります。
何よりも、新ルールに乗っ取らないと不要な被害を拡大させてしまう可能性もあります。しっかりと確認しておきましょう。