非常用発電機の点検の誤解
①点検は6年に1度で良い?
違います。
先ず、負荷試験か内部観察点検をした年を基準年として、その後5年間は
予防的保全策を毎年やっていただければ、次は6年後で良いですよ、という意味です。
②負荷試験は平成30年から義務化された。
違います。
昭和50年から義務化されています。
平成30年に改定があり、その後点検に対して消防署も取り締まりを強化してきています
ので、その様に誤解される方が多くいらっしゃいます。
③負荷試験を毎年やらなくても良いなら緩和された。
違います。
内部観察点検は一旦全てばらしてファイバースコープを使って内部を隅々まで調べます。
また、潤滑油、冷却水は外部の専門機関で成分分析をしなければなりません。
点検の期間は5日間ほどかかり、その間安全確認の為バックアップ電源の確保にも
レンタル費用が掛かります。
予防的な保全策は部品交換がおもですが、メーカー推奨期間で必ず交換しなければならない事、
一日作業になりますので、こちらもバックアップ電源が必要になるのでレンタル費用が掛かります。
結局、時間とコストは負荷試験寄りかかりますし、何より発電機から電力を発生させませんので、
発電能力の確認ができないのです。