非常用発電機 点検

非常用発電機の設置用途により点検義務があります

非常用発電機にスプリンクラーや消火栓ポンプなどの防災設備が接続されている場合には

消防法に定められた点検義務があります

これに加えて、10kw以上の非常用発電機には

電気事業法に定めらた点検義務が加わります

非常用発電機 消防法 負荷試験

防災負荷(スプリンクラーや消火栓ポンプ)が接続されている非常用発電機には

消防法に定められた点検と負荷試験を実施する法令義務があります

詳しい解説は別の記事にまとめていますhttps://logiative.com/trivia/1889/embed/#?secret=p1fafD5cAZ#?secret=Ilk7w0pRxC

ここで注意するポイントは

法令順守で点検と負荷試験を毎年実施しても、非常用発電機の故障リスクを抑制は出来ていない現実があります

理由は

法令点検は現状に異常がないかを確認する作業

負荷試験は発電性能に異常がないかを確認する試験

どちらもメンテナンス整備ではないためです

非常用発電機 故障 リスク 抑制できるのはメンテナンス整備のみ

法令順守をして毎年点検と負荷試験をしていても

非常用発電機が重故障をしてしまっては、費用を投じた意味が失われてしまいます

投資効果を最大化させるには、そもそもの故障リスクを抑制できるようにすることです

非常用発電機の故障リスクは物理的にゼロには出来ませんが

限りなくゼロに近づけることはできます

なぜあまり使わない非常用発電機の故障リスクを心配しなければならないか

非常用発電機 は家電製品ではないからです

非常用発電機はエンジンを搭載した「機械」です

車と同じように、オイルも時間の経過と共に劣化をしていきます

冷却水クーラントも当初の防錆・防腐・不凍効果が時間の経過と共に機能を失います

非常用発電機が故障をする大半の理由は

この消耗品(時間の経過と共に機能を失う)の交換時期を大幅に超過して放置しているためです

台風や梅雨入り前にメンテナンス整備をお勧めします

近年の台風は大型化しており、長期間に渡る豪雨をもたらします

ゲリラ豪雨が至る箇所で発生する季節に入りますと、停電被害に遭われることも珍しくありません

停電のための非常用発電機ではなくとも

停電により始動した非常用発電機は、普段メンテナンス整備をしていない機器ほど

故障をしてしまいます

その理由は先の消耗品を長期間未交換状態のため

適正粘度が失われたオイルはエンジン内部の摩耗を早めます

目詰まりしたフィルターはエンジン内部に異物を混入させてしまいます

品質劣化した冷却水はホースやラジエーター本体の腐食を引き起こし、水漏れに繋がります

水温センサーが故障したままでしたら、非常用発電機が異常を検知して自動停止することなく

オーバーヒートによる最悪の場合には火災にまで至る事例もあります

自動運転してしまうからこそ 非常用発電機 は メンテナンス が重要になります

家電製品はコンセントを抜いておけば、自動的に動くことはありませんが

非常用発電機は停電や火災を感知すると、自動運転をしてしまいます

メンテナンスをしている非常用発電機は自動運転をしてもトラブルは起きず

復電信号を拾うと自動停止をする本来の機能を保持しています

メンテナンスをされていない非常用発電機には

上記の故障トラブルを引き起こす引き金になってしまいます

最低限、1年に1度のメンテナンスをしておくことで

現在お使いの非常用発電機はこれまでより長くお使い頂けるようになります