非常用発電機 バッテリー (蓄電池)は受注生産品です。車用のバッテリーとは違います。

通常のバッテリーと異なり、非常用発電機に搭載される蓄電池(バッテリー)は

消防法適合品の蓄電池が搭載されています。

この蓄電池は店頭に販売されているものではなく発注を受けてから作られる受注生産品になります。

納期は45~60日を要します。

蓄電池 交換 は必ず次回交換時期ラベルの期限内

電圧不足により蓄電池交換が必要になっても、納期が45~60日かかるため

その間は非常用発電機の利用が出来なくなってしまいます。

蓄電池には次回交換時期が必ず明記されています。

また、年に一度のメンテナンスを行って頂きますと、蓄電池の電圧測定も実施しますため

非常用発電機が使えない期間を作らず、蓄電池の交換計画を運用することが可能になります。

非常用発電機が使えないと

用途や発電機に繋がっている設備により、使えない影響がでてきます。

防災用で設置した非常用発電機の場合の一例

停電時に緊急用EVの使用ができなくなります

防災負荷(スプリンクラーや消火栓ポンプ)や排煙ファンなどが火災時に動かない状況になります

BCP用で設置した非常用発電機の場合の一例

停電時にサーバーへのバックアップ電源供給ができなくなります

電気が止まると損害が生じる生産活動に影響が出ます

固定電話・PCが使えなくなります

交換時期を超過した蓄電池が及ぼす影響

充電器基板の故障に繋がります

非常用発電機は、普段動かすことがないため、蓄電池が放電しないよう

商用電源から蓄電池に充電をしています。

蓄電池は経年と共に電気を蓄電する能力が低下していくため

蓄電性能が著しく劣化した蓄電池をそのままにしていると、充電器が常に高い電流値を蓄電池に流す形になります。

充電が水でバケツが蓄電池に例えると

バケツの水が足りなくなったら補充するのが充電器です。

バケツの穴が開いていると常に水を補給し続ける状態は充電器に過度な負担を与え続けます。

非常用発電機の充電器基板は制御基板と同様に

プリント基板のため、代用品はなくメーカーが設計・制作するオリジナルになります。

決して安くはない部品であり、生産終了を迎えると手に入らなくなるため

充電器基板へダメージを与えないためにも、蓄電池は定められた期間の中で交換を推奨します。