災害用発電機を導入するにあたって知っておきたい用語
「電圧(V ボルト)」「電流(A アンペア)」「電力(W ワット)」とは
ボルト、アンペア、ワットはそれぞれ電気の単位を表しています。
ボルトは電気を押し出す力、つまり電圧を表す単位で、電圧が高ければ高いほど多くの電流が流れます。家庭用の電圧は100Vが一般的で、工場などでは200V以上が使われています。
アンペアは電気が流れる量、つまり電流の単位を表しています。一度に使える電気の容量で、各家庭によって20A、30Aなど使用状況に合わせて契約することができます。
ワットは実際に消費される電気エネルギーです。電球や電化製品にも記載されていますが、その数値が大きいほど電化製品を動かすためにたくさんの電気が必要になります。
W(ワット)とVA(ブイエイ)の違い
WとVA、どちらも1秒間に消費される電気の量ですが、Wが使用機器で消費される電力、つまり消費電力であるのに対し、VAは発電機から出力される電力、つまり発電量を表しています。
周波数50Hzと60Hzとは
日本では、静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境にして、電源周波数が東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。家電製品の中にはどちらかの周波数にしか対応していないものもあり、周波数の異なるものを使用すると故障の原因となることもあります。そのため、この境界線をまたいで引っ越しをする際には引っ越し先の電源周波数を確かめておく必要があります。
また、境界付近では50Hz・60Hzが混在している地域もあります。引っ越し先が境界近くで周波数がわからない場合は、引っ越し先の電力会社に確認するようにしましょう。
単相と三相の違い
通常、一般家庭についているコンセントの穴は2つですが、工場などでは3つの穴が開いていることがあります。2つ穴の方が単相交流で家電などの小さな電気製品に電気を送るもの、3つ穴の方が三相交流で産業用機械などの大きな電気製品に電気を送るものと考えるとわかりやすいでしょう。
単相交流では2本の電線を利用していて、1本が電気を受け、もう1本が電気を送り、交互に電気が行き来しています。電圧も低く安全性も高いので、主にそれほど高電圧を必要としない一般家庭で利用されています。単相交流には100Vまたは200Vのものがあります。
三相交流は単相と比べて少ない電流で同じ電力を得ることができます。電気損失が少ないので、多くの電気を使用する工場などで利用されています。電力が大きくなるので単相よりも安全性の面では劣りますが、大きな動力を動かすのに適しています。単相交流は200Vのみです。