発電機から白煙・黒煙が出てくる原因と修理②
発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。
発電機・非常用発電機の排煙マフラーから白煙・黒煙など排気色の異常
考えられる原因と対策をご案内します。
①搭載燃料の軽油(重油)の品質劣化
非常用発電機の搭載燃料は経年劣化により「腐る」
非常用発電機の場合、普段動かす機会が少ないため
搭載されている燃料を使い切るより先に継ぎ足ししてしまっているケースが大半です。
継ぎ足しを繰り返しても古い燃料は残ってしまいます。
そのため
定期的に継ぎ足しをしていたとしても、軽油は6年を目途に全量交換しないと古い燃料の品質劣化にまざり新しい燃料にまで品質劣化が著しく現れます。
稀に「すっぱい臭い」になるまで酸化した軽油もあります。
この状態まで至ると、軽油に含まれていた防腐剤の効果が無くなってしまっています。
このような燃料は燃焼効率の悪化を招きます。
ディーゼルエンジンは雑食と言われるほど頑丈にできています。
燃焼効率の悪い燃料でもエンジンは回ります。
しかし燃焼効率が悪いために燃やし切れていない燃料によって
排煙マフラーからは白煙や黒煙の症状が現れます。
品質劣化した燃料は人間に例えると
悪い血液を心臓に送り込むのと同じで、エンジンにもストレスを与えます。
品質劣化した燃料はエンジン以外にも波及
燃料タンク内部の錆腐食の進行
劣化した燃料はエンジンだけではなく
軽油に含まれている水分が分離をするために、燃料タンク内部の錆も引き起こします。
燃料ゲージが動かなくなる
古い非常用発電機で燃料ゲージのメモリが動かなくなっている場合は
燃料ゲージのフロート部分が固着を招いている原因に、劣化した燃料が長期間
同じ燃料タンクにあるためです。