発電機から白煙・黒煙が出てくる原因と修理③
発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。
発電機・非常用発電機の排煙マフラーから白煙・黒煙など排気色の異常
考えられる原因と対策をご案内します。
②非常用発電機のオイルパンに燃料が混入している。
非常用発電機の特性から起きる燃料とオイルの混入
燃料タンクが非常用発電機本体ではなく、別置きタイプのものは停電時に長時間運転を想定しています。
長時間の停電が起きなければ、非常用発電機は点検以外
普段はまったく動かす機会がありません。
燃料は燃料フィードポンプを介してタンクから燃料を吸い上げてエンジンに供給します。
燃料の動線の裏側はオイルが循環する動線です。
燃料フィードポンプ内でオイルと燃料が混ざらないように
メカニカルシールで保護されています。
小出し槽が発電機より高い位置にあるため
燃料配管を通し、高低差による内部圧力をフィードポンプ内部のメカニカルシールが常に受けています。
日常動いている発電機の場合、燃料タンクの高低差による圧力を逃がすことができます。
しかし非常用発電機は普段動かないため、圧力は逃がすことができません。
そのため使用頻度に関わらず、長期間ノーメンテナンス状態の非常用発電機は
燃料とオイルが混ざっている場合も多々あります。
燃料とオイル混入の状態を放置すると
燃料と同時にオイルも燃焼するため、白煙症状がでます。
オイルの適正粘度を保てない状態で運転するので
シリンダーの焼き付きなど重大な故障を誘発します。
この状態で負荷試験など長時間運転を行うのは危険です。