非常用発電機 点検時や非常時に確実に稼働しますか?②

発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。

使っていなくとも経年劣化する非常用発電機の消耗部品

先に記載しました肝心な時に動かなかった事例は、「予防保全整備」によりトラブル発生を解消できます。

車のオイルも走行距離に関わらず、最低でも半年に1度交換をしなければエンジンに良くないと聞かれたこともあると思います。

「非常用発電機」も車と同じくエンジンが搭載されているので性質は同じです。

ノーメンテナンスの非常用発電機は故障した時の修理費用は高くなります

長期間オイル交換をされていない状態のままですと

オイルの適正粘度が保たれず、エンジンの寿命を縮める結果になります。

オイルの役割は、潤滑油という名前の通り、エンジン内部の動きを円滑にする潤滑効果をはじめ、エンジン内部の熱を吸収、エンジン内部の汚れを吸着させる効果、防錆効果などがあります。

適正粘度の足りないオイルは期待される効果を得られないため、エンジンの摩耗を早める結果になります。

冷却水(LLC)は防錆と不凍(凍らない)効果の入った薬剤が入っていますが経年劣化と共にその効果は失われていきます。

冷却水(LLC)を長期間交換していないと、ラジエター内部で腐食が進み、ヘドロ詰まりの原因による水温異常の緊急停止や、ラジエター本体を腐食で水漏れさせてしまう症状を招いてしまいます。

非常用発電機を構成する部品も、年々進化をしていきます。

古いモデルの部品も永久に作られているものではなく、故障が発覚した時に「部品供給」が終わっていることも珍しくありません。

機関部品の損傷は非常用発電機の耐用年数に影響を与えます。

非常時に「非常用発電機」が動かない背景は長期間の未整備による各消耗品の劣化が主な要因です。

非常用発電機の予防保全整備(メンテナンス)とは

オイル・冷却水をはじめ、蓄電池、ゴムホース類、ベルト類、サーモスタットなどそれぞれの部品には「期待寿命」というその品質・性能を発揮できる期間があります。

これを超過すると、周辺機器へ影響を与えてしまうことから、期待寿命を超えない範囲で、各部品の期待寿命を把握のもと、毎年1回の整備を実施します。

予防保全整備は非常用発電機のランニングコストを抑えられる

毎年の年次点検時に機器状態をはじめ消耗品の交換タームをマネジメントします。

今年度の整備はオイルと冷却水

翌年度はフィルター類

その次はサーモスタット・冷却水ヒーターなど

「故障してから修理」をするより「故障要因になる経年劣化部品を交換」したほうが全体の整備費用を安価に抑えられます。

BCPで導入した非常用発電機はメンテナンスしなければ費用が無駄に

昨今の災害の甚大化によりBCPの必要性が高まる中

長期間停電に備える「非常用発電機」は電力供給を行う事業継続の要です。

「48時間運転」「72時間運転」仕様の非常用発電機を設置していても

予防保全整備のメンテナンスをされていなければ、肝心な時に72時間動いてくれないリスクを抱えます。

是非、導入された「非常用発電機」はその後の予防保全整備が最初の選定より重要になることを念頭にメンテナンス運用をご計画お願いします。