日本で地震が多い県はどこ?県ごとの地震の数と地震の仕組み!

日本では地震が頻繁に起こります。世界で起きている地震のおよそ20%が日本で起きているほどです。そんな地震大国日本の中でも地震の多い県はどこなのでしょうか。今回は、地震の多い県・少ない県、そして地震発生のメカニズムについて詳しく解説していきます。 地震の際に火災が発生するケースも多いので地震について知っておきましょう。

地震の多い県ってどこ?

日本は地震大国と呼ばれているだけあり、世界で起きている地震のほとんどが日本で起こっています。その日本の中でも、地震が多い県と少ない県があるのをご存知でしょうか?

地震の多い県ランキング

  1. 福島県
  2. 茨城県
  3. 宮城県
  4. 岩手県
  5. 栃木県
  6. 千葉県
  7. 新潟県
  8. 東京都
  9. 北海道
  10. 青森県

以上が、地震の多い県となります。上から順番に地震の回数が少なくなっていきます。地震の多い県は、北海道から東北、関東地方がほどんどです。

日本に住んでいる以上、どこの県に住んでいても注意はしなくてはいけません。ですが、これらのランキングに当てはまる県は、より注意が必要ということがわかります。

地震の多い県に住んでいる方は、地震対策への意識が非常に高いといわれています。地震が起こる可能性を考えて行動している家庭が多く見られます。

地震の少ない県ランキング

  1. 香川県
  2. 鳥取県
  3. 岡山県
  4. 滋賀県
  5. 山口県
  6. 富山県
  7. 徳島県
  8. 三重県
  9. 愛媛県、島根県
  10. 福井県

主に、中国、四国地方では地震が少ないとされています。ランキング1位の香川県は一番地震が少ない県となります。

これらの県は比較的、地震が起こりずらい県として有名です。ですが、いつ大きな地震が来るかわからないので、地震が少ない県でも注意は必要です。

めったに地震が来ないので、地震が多い県より地震に対して意識が低くなってしまっている可能性も考えられます。大地震は日本のどこで起こってもおかしくないので、地震の少ない県も、多い県と同様に対策が必要です。

地震発生のメカニズムと地震の種類

日本では頻繁に起こっている地震ですが、そのメカニズムをご存知でしょうか?地震にはいくつか種類があり、地震が起こるメカニズムがあります。

なぜ地震が起こるのか、疑問に思ったことがある方も多いかと思います。そこで、ここではなぜ地震が起きるのか、メカニズムについて解説していきます。

合わせて、地震の種類についても紹介します。地震には、活断層型地震とプレート境界型地震と呼ばれる2つの種類があります。この2種類の違いについても解説していきますので、参考にしてみてください。

なぜ地震は起きる?

地震が起こる原因は、地下で起こる岩盤のズレです。岩盤がズレることで、その振動が地上にまで伝わって地震となります。

(参考:気象庁

地球は、中心部から核、マントル、地殻と層になっています。さらにマントルは、下部マントルと上部マントルに分かれています。よく聞く、「プレートのずれによって起こる地震」というワードは上部マントルと地殻の間にある固い板状の岩盤のことです。

この岩盤のことをプレートと呼び、地球の表面には何十枚ものプレートが存在しています。このプレートは、本当に少しずつですが動いているといわれています。

このプレートの動きによって、プレート同士がぶつかったり、すれ違ったりすることで片方のプレートが片方のプレートを沈み込ませたりしてしまいます。

プレートを沈み込ませてしまうと、どうしてももう片方のプレートは元に戻りたくなってしまい、強い力が発生してしまいます。この強い力こそが、地震となってしまうのです。

少しわかりにくいですが、これらが地震の主なメカニズムとなります。地震はプレート同士のすれ違いやぶつかりによって起こる現象ということを理解しておきましょう。

【地震の種類①】活断層型地震

活断層型地震とは、ひずみによってプレートがひび割れてしまうことで起こる地震です。プレートにひびが入ってしまうと、どうしてもずれが生じてしまいますよね。

このプレートに入ったひびは、断層と呼ばれています。さらに、これから先も活動する可能性がある断層のことを活断層といいます。

日本には、約2000ほどの活断層のある国といわれています。活断層型地震として記憶に新しいのは、阪神・淡路大震災です。この活断層型地震の特徴としては、初めは小さながけだった場所が、活断層型地震の影響で大きな山にしてしまうことです。

地形を変えてしまうほどの力のある地震ということですね。

【地震の種類②】プレート境界型地震

プレート境界型地震は、主に大陸プレートと海洋プレートの境界で沈み込むプレートに引き込まれてしまったひずみが元に戻ろうとする動きで起こります。

2011年に発生した東日本大震災も、プレート境界型地震です。一般的には、活断層型地震よりも規模が大きくなりやすく、津波をもたらす可能性が高いともいわれています。

プレート境界型地震は、沈み込むプレートの反発によって起こるため、海全体を動かしてしまうので津波の可能性が高くなります。揺れだけでなく、揺れが収まった後でも津波の心配をしなくてはいけない、大変危険な地震ということがうかがえます。

日本で地震が多い理由

なぜ日本はこれほどまでに地震が多いのか、考えたことがありますか?世界で起こっている地震の約20%が日本で起こっています。

日本で地震が多い理由の一つは、日本の位置にあります。日本列島の下にはちょうど4つのプレートが重なり合っています。プレートにより、海の地震が多くなってしまいます。

さらにもう一つ、日本には活断層が約2000あるといわれています。見つけられていない活断層もあるので、2000よりさらに多い活断層があると予想できるでしょう。これらの活断層により、陸の地震も起こりやすくなるのです。

ここでは、なぜ日本で地震が多いのか具体的に解説していきます。

日本列島は4つのプレートが交わる真上にある

日本列島は4つのプレートが交わる真上にできた大陸です。北アメリカプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つがちょうど合わさった場所に日本があります。

プレートは少しずつ動いていることは、先ほど解説しましたが、プレートの境目が多ければ多いほど、もちろん地震のリスクは高まります。

海のプレートが陸のプレートへもぐりこむことで起こる、プレート境界型地震が起こる確率は他の国と比べて極めて高いといえるでしょう。揺れの時間も長くなり、津波による被害を受けやすい地震です。これから起こるといわれている地震としては、南海トラフ大地震があげられます。

プレートがあることで、陸は海に引き込まれてしまい、元に戻ろうとする力によって地震が起こります。プレートが4つあるということは、日本にかなりの影響をもたらしているといえるでしょう。

日本には2000を超える活断層がある

日本には2000を超える活断層があるといわれています。もちろん、現在も見つかっていない活断層が存在しているといわれているので、2000以上の活断層があるといっていいでしょう。

活断層とは、陸プレート内部で岩盤のひずみが起こることを言います。ひずみによってずれた場所を活断層というのですが、このずれは地震を起こす可能性があります。先ほど紹介した活断層型地震のことです。

活断層は何度でも地震の影響を受けやすい場所といわれています。つまり、断層がある限りいつ、地震が起こってもおかしくない状況ということです。

熊本地震も活断層型地震でしたが、熊本周辺には活断層が多く存在していることがわかっています。4枚のプレートに囲まれているからこそ、地震が多い国なのですが、これだけの活断層の数を考えると遠い昔から多くの地震があったことがわかります。

参考:日本で今後30年以内に大地震が起きる確率

日本が地震が起こる可能性が非常に高く、小さい規模の地震だけでなく大地震の可能性も高いです。いつ来るのかわからないからこそ、備えが大切です。日本で今後30年以内に大地震が起きる確率をご存知ですか?

最近話題となっている主な地震としては、南海トラフ大地震と首都直下型地震です。まずは、南海トラフ大地震から解説します。地震規模としては、M8~M9クラスとかなり大きな地震になることが想定されています。

南海トラフ大地震は、地震の多い県ではない中国・四国地方に大きな被害をもたらすといわれています。地震が多い県でなくても、対策が必要だということがわかりますね。

30年以内に起こる確率は、70%~80%と極めて高いです。首都直下型地震も同様、30年以内に70%の確率で起こるといわれています。地震が多い県、少ない県に関係なく対策が必要だといえるでしょう。