消火設備の種類
消火設備の種類を解説します。
どんな種類があるのか、確認しておきましょう。
また、消火設備の設置基準や、消火設備に関わる資格も紹介します。
消火設備の種類は、第1種~第5種まであります。
それぞれ解説しますね(^^)
第1種消火設備【屋内消火栓・屋外消火栓】
第1種消火設備には、
- 屋内消火栓
- 屋外消火栓
があります。
屋内・屋外に設置されて、火災の際に消火活動を行える設備です。
ちなみに、屋内消火栓には下記の4種類があります。
- 1号消火栓
- 簡易操作性1号消火栓
- 広範囲型2号消火栓
- 2号消火栓
それぞれ用途や放水量、水の水平距離などが違います。
ちなみに屋内消火栓の設置基準は、屋内消火栓の設置基準や種類【特殊消火設備も解説】にまとめているので、読んでみてください(^^)
第2種消火設備【スプリンクラー】
第2種消火設備はスプリンクラーです。
スプリンクラーには、下記の5種類があります。
- 開放型スプリンクラー
- 放水型スプリンクラー
- 温式スプリンクラー(閉鎖型)
- 乾式スプリンクラー(閉鎖型)
- 予作動式スプリンクラー(閉鎖型)
もっとも使われているのは温式スプリンクラー(閉鎖型)ですが、建物の種類や用途によって設置する種類が変わります。
第3種消火設備【水蒸気・水噴霧・泡消火・二酸化炭素・ハロゲン化合物・粉末】
第3種消火設備には、下記の6種類があります。
- 水蒸気
- 水噴霧
- 二酸化炭素
- 泡消火設備
- ハロゲン化合物
- 粉末
水蒸気や水噴霧は、霧が出るタイプの消火設備です。
水が熱に当たると水蒸気になり、鎮火作用があります。
二酸化炭素は、空間の酸素を減らして鎮火する消火設備です。
ボイラー室や電気室などに設置されますが、くれぐれも人が入らない空間に設置しましょう。
泡消火設備は、炎を泡で覆うことで消火します。
また、可燃性の蒸気を冷却して蒸発を抑える作用もあります。
冷却作用もあるので、建物自体の温度上昇を抑えることができます。
泡消火設備には、下記の6種類があります。
- 固定泡ヘッド
- 固定泡放出口
- 高発泡放出口
- 泡モニター
- 泡消火栓(移動式・低発泡)
- 中発泡放出口
第4種消火設備【大型消火設備】
第4種消火設備は、大型消火設備のことです。
わかりやすくいうと「大きい消火器」のことです。
小型消火器より大きく、移動しやすいように車輪がついています。
第5種消火設備
第5種消火設備は、下記の3種類です。
- 水(バケツ・水槽)
- 乾燥砂
- 小型消火器
バケツで水をくんで消火活動するのも、消火器の1つということですね。
ちなみに小型消火器には白・黄・青のマークがついていますが、それぞれの意味は下記のとおり。
- 白:普通火災に対応
- 黄:油火災に対応
- 青:電気火災に対応
設置場所で起こりうる火災を想定した消火器を設置しましょう。