メーカー定期点検 A~F点検
緊急時、非常用発電機が十分に機能を果たすためには日頃の定期点検が大切です。
昨日、某大手ビルメンテナンス会社様と負荷試験、メンテナンスについて弊社のサービスをお話しする機会をいただけました。
まず、負荷試験についてはマンションが多く100Vなので対応できますか?
金額はいくらくらいですか?
答えとして、100Vも対応可能です。金額的には10万円以下でできますと答えしました。
メンテナンスについては既に壊れている物もあるので見てもらえるか?
答えとして、弊社の強みはメンテナンスにあります。
負荷試験しかできない所もありますが、弊社では試験前後にメンテナンスを行い、
非常用発電機が何時でも機能を発揮できるような状態を維持する様にしていますと答えました。
もう一点、内部観察について質問がありました。
毎年負荷試験をする方が費用面でも、性能確認面でも優れている、
心配なら間にF点検などをされるといいですとお答えしました。下記に点検について
記載しましたので参考にしてください。
メーカー推奨の定期点検には、3ヶ月毎から8年毎まで6つの点検があり、それぞれの間隔で点検項目が分かれています。以下の表を参考にして頂き、万が一、点検漏れなどがありましたら、当社までご連絡ください。
非常用発電機点検整備基準表 | |||
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点検種別 | 点検間隔 | 主たる点検・作業項目 ※詳細は点検整備表による | 備考 |
A点検 | 3ヶ月毎 | → 周囲・外観状況、始動・運転・停止状況の点検 → 無負荷運転10分間、主要部水、油、ガス、空気モレ点検 → 冷却水・燃料油・潤滑油量確認 → 計器類指示確認 → コンプレッサー作動確認 → 発電機スリップリング・油カキリング・ブラシの点検 → その他点検整備表参照 | - |
B点検 | 6ヶ月毎 | → 実負荷運転60分間、バッテリー電解液点検 → 潤滑油汚れ点検、コシ器・タンクのドレン抜き → 冷却水・燃料油汲み上げポンプ作動状況点検 → 吸排気弁バネ点検、その他点検整備表参照 | A点検を含む |
C点検 | 1年毎 | → 制御盤計器の点検、接地・絶縁抵抗測定 → クランクデフレクション計測、機側リレー・スイッチ作動確認及び配線ターミナル増締め → 空気槽安全弁作動確認 → セルモーターブラシ点検 → 吸排気弁弁頭スキマ調整 → 燃料・潤滑油コシ器分解掃除 → カムタベットローラー点検 → ガバナリンク点検調整 → 自動始動塞止弁弁体交換 → 分配弁・始動弁分解点検 → 過給器フィルター清掃 → 排圧測定(煙突閉塞確認のため) → 弁腕油・コンプレッサー油交換 → その他点検整備表参照 | A及びB点検を含む |
D点検 | 2年毎 | → 燃料噴射時期・噴射弁噴霧点検調整 → 機関潤滑油交換(別途) → 始動空気減圧弁・停止電磁弁点検 → 燃料噴射弁分解点検 → 始動空気減圧弁ダイヤフラム点検 → その他点検整備表参照 | A,B及びC点検を含む |
E点検 | 4年毎 | → 燃料フィードポンプ・弁腕注油ポンプ分解点検 → ラジエーターコアーの掃除 → シリンダーヘッド・全気筒分解点検・整備・吸排気弁擦合わせ → しゃ断機絶縁油点検 → ゴムホース交換 → 潤滑油クーラー・インタークーラー圧力テスト → その他点検整備表参照 | A,B,C及びD点検を含む |
F点検 | 8年毎 | → ピストン抜出し点検掃除(全気筒) → シリンダーライナー内径計測(全気筒) → ロッドボルト・メタル点検 → 主軸受けボルト点検 → シリンダーライナーパッキン新換(全気筒) → 主軸受けメタル点検 → ピストンピンメタル点検 → クランクピン・ジャーナル点検 → タイミングギャー点検 → 冷却水ポンプ・潤滑油ポンプ分解点検 → 過給機・インタークーラー分解掃除・水圧テスト → 始動空気減圧弁ダイヤフラム点検 → 燃料噴射ポンプ分解点検 → 始動弁点検スリ合せ → その他点検整備表参照 | A,B,C,D及びE点検を含む |